ひとり観劇備忘録

観劇の感想を稚拙な文章で綴っていく日記。

『ビルのゲーツ』@本多劇場

ヨーロッパ企画
『ビルのゲーツ』

 

 いやー、笑った。
 タイトルに偽りなく(?!)本当にビルのゲーツの話だった。それにしても、よくもまぁあんなにいろんなパターンを思いつくもんだね。
 パターンは多様でも、同じようなシチュエーションが続くので飽きてきそうなものだけど、役者さんたちのやり取りが面白く全然退屈しなかった。

 

 やっぱり変に小難しい話で頭を使うものより、こんな風にシンプルでわかりやすい話のものが気軽に楽しめて良いね。ストーリーなんてあってないようなものだから何も考えずに観られるし。

『バイコーン』@駅前劇場

国産第1号
『バイコーン』

 冒頭から、いきなりシリアスな感じのクライマックスな雰囲気のシーン。なにやら不穏な始まりで期待が高まる!

 

 一貫してシリアスな感じでいくのかと勝手に想像していたら、いきなり超ハイテンションな金田たちの飲み会シーンになり困惑(°_°;)。。。なぜか縛られている無口の動きがシュールで面白かった。
 面白いといえば小山内のキャラが好きだったな。シリアスな感じの中で、ホッとできる一番の癒しキャラ(汗汗)。

 

 ・・・しかしまぁ、結構重い話だった気がする。タケルも、その周りの人たちもかわいそうだね。

『TRUTH』@サンシャイン劇場

キャラメルボックス2014サマーツアー
『TRUTH』

 『涙を数える』にて親友を失った鏡吾が、今度は同藩の仲間を騙し友を斬らせる。
 同じような苦悩を経験したはずなのになぜ。。。父の汚名を晴らすため成り上がる野心があったとはいえ。それでも鏡吾を悪と言い切ることはできないな、クライマックスの告白を聞いてると。


 みんなそれぞれにTRUTHを持ちそれらを守り通している。自分にはそんなTRUTHはあるのか?・・・ってそんなこと思う時点で何も無いんだろうけど。

 

 回想の和気あいあいで和やかなシーン、現在のシリアスで緊張感のあるシーン、そしてかっこいい殺陣!どこをとってもやっぱ面白い。

『山犬』@座・高円寺

OFFICE SHIKAプロデュース
『山犬』

  狂気。でも話が見えてくるにつれて怖いばかりではなくしだいに悲しいお話に。
 普通の人だと思っていたヒロキたちが、いわくつきの小屋に監禁されたことで徐々に狂っていくのがゾクッとする。
 一方テラニシは、狂気(というか誰にも相手にされず自分の世界に閉じこもっている)な感じがするが、話が進むにつれ純真な心が垣間見られるようになる。

 

 ISOPPさんの存在感がすごい!台詞はほぼ無いのにもかかわらず!!動きが本当にすごくて、舞台上を軽快に飛び回るのに目が釘付けになった。
 あと、森下さんの笑顔がたまらなく可愛かった。

『解散』@本多劇場

江古田のガールズ
『解散』

 席に着くと座席の下になにやら黒いビニール袋が落ちてる。まだ開場して間もないのに、誰かがごみを捨てたのか??と思ってたらどうやら劇中で使う「餌」らしい。中身は何かわからないが、使用の際は手袋をつけろとのことで、少し不安に。。。

 冒頭の劇中劇終盤に早速「餌」の出番。手袋をつけ中身を出してみると、本物の野菜が!!まぁ、餌なんだから当然ではあるんだけど、なにも本物を使わなくても・・・
 案の定、舞台上に野菜が散乱しただけじゃなくその臭いがこちらまで漂ってきた。最前列は足元にもで野菜が落ちてたからもっと気になっただろうな。そりゃぁ劇場から起こられるよ(笑)。

 

 かと言ってつまらなかったわけではなく、前説からラストのダンスまで役者さんたちみんな楽しそうで、こちらまでつられて楽しくなって退屈しなかった。